弦楽科について
スズキメソード京都には、コンチェルティーノ・ディ・キョウト(合奏科Aクラス)という上級生による弦楽合奏団があり、その下のクラスとして、合奏科Bクラスというのがある事は、皆さんご存知の通りです。(当HP弦楽合奏の項を、ご参照下さい)
指導曲集4巻以上くらいから、このBクラスに参加して頂いていますので、生徒さんは皆さん該当します。そのための解説として、少し書いておきます。
Aクラスは1958年頃に設置され、以来、年1回の定期演奏会を開催してきました。
弦楽合奏を経験すると、たくさんの音楽の喜びを経験し、腕前が格段に上がる効果があります。
そうしますと、レベルが上がりすぎて、新しい生徒さんが入ってきにくくなります。
その点に対処するために設置されたのが、Bクラスです。
ですから、「もう少し上手になったら、Bクラスに入れてもらおう」とか「もう少し読譜が得意になったら、入れてもらおう」というのは間違いです。
ヴァイオリンを弾く腕前にしても、読譜能力にしても、その向上のためにBクラスは存在していることをご理解下さい。
以前は、教育的見地から、アンサンブルを通して得られる事柄の多さから、参加して頂く事が義務になっていましたが、ほとんどの該当する生徒さんは、生徒さんご自身が、弦楽合奏に憧れて、自主的にご参加下さいました。
最近は、生徒さん達が昔に比べて多忙になり、「義務」扱いすることが難しくなってきましたが、アンサンブルを通して得られる糧の価値は不変です。
その点をご理解頂いて、指導者からお声がけがあれば、是非ご参加下さい。