卒業演奏会練習

スズキメソード京都の発表会の一つ、卒業演奏会では、ピアノ伴奏とともに、バッハの協奏曲では弦楽合奏、モーツァルトの協奏曲では、管楽器も入ったオーケストラで、伴奏します(伴奏という言葉は不適当ですが、他に言葉が無いので)。
先日来、感染症予防に留意しつつ、弦楽団の練習を始めていますが、メンバーの皆さんには、卒業演奏会でオーケストラパートを弾くことの意義をいつも考えて欲しいと願っています。
まだまだ勉強中とは言え、楽器を弾く立場、すなわち音楽家として、色々な曲に取り組んで演奏できることは、この上ない喜びです。
それに加えて、ソロを弾く生徒さんにとっては、一生に一度のことかも知れない晴れ舞台で、単にその場に居合わせるだけでも価値ある事ですが、一緒に演奏して、バックアップしてあげられる、その上、バッハやモーツァルトに触れられることは、何物にも代えがたい経験です。
自分たちだけで、自分たちのために曲に取り組んで演奏したとして、失敗しても自己責任で済ませられ、次回に期待すれば良いのですが。(と言っても、聴かせられた人にとっては迷惑なことは確かです。)
協奏曲となると、失敗は取り返しのつかない事かも知れません。でも、だからこそ、その価値は計り知れないものです。
例年、弦楽団としては、前年に定期演奏会を終え、1月から卒業演奏会の練習に入るのですが、今回は定期演奏会を年明けの1月に予定していて、コロナ渦のせいで無観客YouTube公開に変更、それも2月に延期となった関係で、練習期間が極めて短いことになりました。
メンバーの皆さんにはそれを自覚して、毎週の練習が有意義な時間になるように、準備をしてきてもらいたいと、切望しています。

前の記事

研究科卒業

次の記事

京都弦楽四重奏団