エリサ・ニヴォンさん

「継続は力なり」という鈴木先生の有名なお言葉がありますが、才能教育はそれを可能にする素晴らしいメソッドだと思います。

幼い頃からのグループレッスンや、舞台に立つ機会が多いお陰で横の繋がりが深くなり、自然と意欲が湧いてくる仕組みは、継続出来る大きな要因でしょう。

江村クラスは生徒間と親同士の仲が特別良かったように思います。母が「ヴァイオリン辞めようと思う」と口走るような時は、直ぐに先輩お母様から電話があり、続けるよう説得されたそうです。

江村先生は厳しい先生でしたが、先生の指導の元のコンチェルティーノの練習は楽しいものでした。合宿では先輩達のクアルテットの練習を夜遅くまで見れた事が、私にとって初めての夜遊びでとても印象的だった事もあり、合奏、室内楽への愛情も生まれました。

現在はメキシコ国立交響楽団の一員となり、アメリカのスズキメソッド特別講師によるスズキメソッド認定講師育成講習を定期的に受けています。

子供の頃には全く分かっていなかった鈴木鎮一先生の信念ですが、鈴木先生を敬愛し、その哲学に忠実に指導される世界中の先生方を目にする度に、このメソッドの素晴らしさを再認識させられています。

「ニヴォン・エリサちゃんのこと
エリサちゃんのお父様はメキシコ人です。でも、エリサちゃんは日本生まれなので、スペイン語が話せませんでした。
私は、お父様にとっては悲しい事だと思っていましたが、高校を卒業後、メキシコの大学(おそらく普通の)に行くことになりました。
でも、なぜか、音大に入って、ヴァイオリンに磨きをかけ、ヴァイオリニストになりました。」

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