大塚真帆さん
江村クラスには、中学3年で関東から引っ越して来て以来10年近くお世話になりました。研究科の途中からだったかと思いますが、自分にとっては実は研究科を卒業した後が一番レッスンが楽しかったように思います。それは自由にレッスン曲を選べたからです。ショーソンの詩曲やラベルのツィガーヌ、プロコフィエフのバイオリンソナタなど、思いっきり自分の趣味に走った選曲をしていましたが、先生には暖かく受け入れ、レッスンをしていただきました。また、コンチェルティーノへの参加も京都に来て初めて体験するものでした。一人で演奏するのとは違う緊張感があり、最初は大変でしたが、皆の音が重なって生まれる魅力に触れることが出来ました。フェリックス・アーヨ氏のバックで四季を演奏するという貴重な体験もさせていただきました。
今は育児と仕事に忙しく、なかなかゆっくり演奏する時間が持てませんが、たまに子供のリクエストに答えて好きな曲を弾いてあげると喜んでくれます。手を伸ばせばいつでもバイオリンと共に音楽に浸れること。すごく幸せなことだと思いますし、上達の遅い私に諦めることなく習わせ続けてくれた両親、そしてレッスンに付き合っていただいた先生方には本当に感謝しています。
「大塚真帆ちゃんのこと
真帆ちゃんは大学時代、オリジナル曲を作曲、演奏したりと、音楽と親しんでられました、その作品をミニコンサートで披露していただいたこともあります。大学卒業後、ヴァイオリンを通して知った日本酒の魅力に取りつかれて、招徳酒造に就職されました。その後、杜氏さんとなり、珍しい女性杜氏として、テレビでご覧になった方もおられると思います。今年は、新たな道に羽ばたかれるそうです。」