松本夏期学校

久しぶりの対面オンリーの夏期学校に出かけてきました。
参加された生徒さん方は、対面で無いと経験出来ない多くの糧を得て頂いたと思います。
私は、7巻のバッハの協奏曲イ短調の担当でした。
会期の前日には担当指導者での打ち合わせがあるのですが、事前に準備が必要な場合を想定して、1週間前にズーム会議を設定して頂きました。
チーフの先生から、2楽章の一部だけでも、先生方による弦楽伴奏を実施したいとのお話がありました。
チェロの先生がいないので、ヴィオラで代わりをするとして、低音パートのヴィオラの楽譜、及び、他の先生方は皆さんヴァイオリンなので、ヴィオラパートを第3ヴァイオリンとして演奏する楽譜を作りました。PCで楽譜を打ち込んで作るのは、私の得意分野ですので。
モーツァルトの協奏曲の教室では、前日の打合会で、弦楽伴奏の話となり、急遽準備をされたそうです。
このような事を書いたのは、先生方はどの教室でも一丸となって、参加下さった生徒さんのために、ベストを尽くして準備をしていることを知って頂きたいからです。
モーツァルトのクラスで、先生方の伴奏で弾いた生徒さんの親御さんは、
「ムスメのモーツァルトのクラスは、先生方が弦楽伴奏してくださったんですよ!めちゃくちゃラッキーでした。」とのお言葉でした。
バッハのクラスに来ていた生徒さんの先生からも、「お金を出しても得られないような経験をさせて頂いた」との生徒さんの言葉を仰っていました。
押しつけがましいですが、私のクラスでは、発表会等でオーケストラ伴奏をしたり、弦楽四重奏伴奏をしていますが、それはまれな、特別なことだと知っておいていただきたいと、願っています。
専用の楽譜を打ち込んで作ることも、実は特別です。
昔、楽譜を作ることに関して「先生として当然」と言われたことがありますが、悲しい事でした。
上級生の弦楽も、お別れコンサートで素敵な演奏を聴かせて下さいました。
松本の夏期学校は、初歩の方から最上級生まで、魅力に富んだプログラム満載です。
来年は是非、お出かけ下さい。

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名雪奈穂さん