2023年度卒業演奏会
6月23日は2023年度卒業演奏会として、以前から利用させて頂いているサロン「二条城パガニーニ」で発表会を開催しました。
コロナのせいで、無観客、動画撮影、YouTube公開という形をとってきましたが、昨年からようやく有観客での開催が出来る様になりました。
卒業生以外の皆さんの参加でお祝いの合奏をするという形には未だ到っていませんが、卒業生の皆さんには良い経験として頂けたと感じています。
過去での開催のような、上級生の弦楽オーケストラに管楽器も入っての協奏曲の演奏は、まだまだ無理ですが、小編成とは言え、弦楽合奏の形で伴奏する事もできました。
サロンにはスタインウェイのピアノの他に電子チェンバロがあり、音源としてオルガンのモードもついているので、ある曲では、そのモードを活用させて頂きました。
諸事情により、当日のリハーサルが出来ないことは不都合も多いのですが、皆さんのご協力のお陰で、なんとか素敵な演奏が出来たと思います。
以下、同じ事を何度も書いてきた気がしますが、大切な事だと感じているからとご理解下さい。
偉大な作曲家が残して下さった作品の、ヴァイオリンパートだけ弾いても、あまり意味が無いと思います。伴奏パート(伴奏という言葉は不適当だと常々思っていますが、他に適当な言葉がないので)と一緒にハーモニーを創り出すことは、必要不可欠であると同時に、素晴らしい事です。
それがピアノ伴奏であっても十二分に素晴らしいのですが、ヴァイオリン二重奏や三重奏、カルテットとの演奏、弦楽合奏と、そしてオーケストラとの共演は、それにも増して素晴らしい経験だと思います。
ソロを弾く生徒さんに、それを感じて頂きたいと同時に、次の機会にはオーケストラパートを弾く感激を経験して、この鎖を繋いでいくことが出来ればと思っています。
ある方からは、「先輩がたの伴奏がとても暖かくてきれいでした。準備は大変ですが、これからも続けてあげて下さいね」とのお言葉をいただきました。