CDを聴いていただくこと(その2)
教本は素晴らしい曲のオンパレードなのですが、あらかじめCDを聴いていただくということは、練習に取りかかる前に、その素晴らしさを知って頂くということです。
そこには、ある日初めて楽譜を見て、自分で演奏する事で素晴らしい曲に出会うという経験は無いかも知れません。でも、そのような経験は、将来何度でも訪れます。
指導者としては、生徒さんがCDを聴いて、その曲の素晴らしさを知ってくれていると信じてレッスンするわけです。
素晴らしい完成品に感動した人にとっては、間違えて弾いているなんて論外な訳で、そういったことを修正していくことは当然のことなのですが、感動の無い方には、指導者の指摘はうるさい発言でしか無いかも知れません。
うるさいことを言っているわけでないことをご理解頂くために、教本に載っている曲の素晴らしさを、まずご理解いただけると、と思っています。